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くりっく株365が廃止される?

くりっく株365の取り扱い終了、新商品へ

2019年5月東京金融取引所は現行のくりっく株365の取り扱いを終了し、新しい商品を発行することを発表しました。発表のポイントは以下の通りです。

  • 現行のくりっく株365は2021年9月で上場廃止
  • 2020年9月に「2021年12月リセット付き新商品」の上場予定

くりっく株365は2010年に登場し、取引高も口座数も順調に拡大してきました。それがなぜ、上場廃止となるのでしょうか。

現行のくりっく株365はなぜ廃止される?

下記は現行くりっく株365上場廃止に関する東京金融取引所のプレスリリースです。

「くりっく株365」は、需給や相場状況等を背景に2017年後半ごろから、想定を超える規模の建玉が長期間にわたり一方向に積み上がり、現物株価指数との価格乖離幅の拡大を伴いながら、市場流動性が枯渇する事象が発生しました。

引用元:東京金融取引所

何を言っているのかというと、2017年後半以降、長期間買ったまま売却しないで保有している人が増えすぎ、くりっく株365の値が上がりが一種のバブルを起こしたということです。

くりっく株365は実際の株価以上に値上がりしていた

「売買」は買う人と売る人がいてはじめて取引が成立します。そのため買いたい人ばかりが増えると価格が高騰します。

株価指数は実際の企業の株価から算出されます。企業業績が上がって株価指数が上がり、それに連動してくりっく株365の価格も上がるのは健全ですが、それ以上にくりっく株365の価格だけが高騰するのはバブルとなります。

2017年後半はアメリカ経済がけん引して、世界的に市場が好調だった時期です。乱暴に言えば買っていれば儲かる時期だっため、くりっく株365に買い手が殺到、結果、東京金融取引所の今回の決定に至ったということです。

くりっく株の現行商品と新商品、何が違う?

新商品では最長1年で強制決済される

上記のような経緯から現行商品の上場廃止となったため、新しいくりっく株365では、「年に1回強制的に決済される」ことになりました。これが現行のくりっく株365と新商品の最大にして唯一の違いです。ではこのルールにより何が変わるのか整理してみましょう。

含み損を放置しておくことができなくなる

最長1年で強制的に決済されるため、含み損を放置することができなくなります。くりっく株365を運用してきた投資家にとって、これは大きな痛手です。

現行商品のメリットは、買い玉を建てた場合、仮に含み損が出てもそれを放置することができることでした。保有し続けていれば、実際に口座から資金が減ることはありません。一方、買い玉では価格が上がっても下がっても配当金を受け取ることができます。そのため損は放置し、確実に利益を積み上げられる商品だったのです。

しかし新商品では年に1度強制的に決済されるため、これまではそのままにしていた損失がマイナスとして計上されて処理されます。当然口座残高は損失分が減ってしまいます。

商品配当金や含み益に関する非課税運用ができなくなる

通常投資益には20.315%が課税されます。しかし現行商品は確定申告時に決済をしていなければ、含み益が出ていても課税されません。極端にいえば、再投資を繰り返すことで税金を永遠に払わないことも可能でした。

ところが新商品は強制的に決済されるため、評価損益+配当金が確定して課税されることになります。

乗り換えの手数料等のコストがかかる

次年度への乗り換えには建て玉を決済し、新たに建て玉を建てるのですから、片道手数料×2回分の手数料がかかります。手数料は一般にそれほど高くありませんが、これも保有し続けていれば発生しなかったコストです。

スプレッドも隠れコストに

保有している建て玉を決済する場合、買値と売値の差(スプレッド)が売買コストとなります。

スプレッドは証券会社の手数料です。したがって買う・売るどちらにしてもトレーダー側に少しだけ損が増えるように設定されています。

たとえば2019年12月1日の時点で、日経225の買値は23,307、売値は23,287です。その差20ポイント×100円=2,000円がスプレッドとなり、この分が玉を建てた瞬間に不利な価格からスタートします。

くりっく株365新商品移行に伴う今後の影響は?

移行スケジュール

現行くりっく株365から新商品への移行スケジュールは以下のとおりです。

  1. 2021年12月リセット付き新商品の上場予定:2020年9月
  2. 現行商品の上場廃止予定:2021年3月

上場廃止時点の未決済建て玉は調整価格で決済される

2021年3月の決済日まで保有している現行商品は、調整価格で決済されます。上場廃止がなければ被る必要のなかった損をいくらか軽減してくれるという救済措置です。

調整価格の詳しい計算式等は 東京金融取引所のサイトに掲載されています。

くりっく株新商品移行についてよくある質問

今回の上場廃止について 東京金融取引所のサイト によくある質問が掲載されていますので主なものを再整理して紹介します。

Q:現行のくりっく株365の取引はいつまで可能?
A:取引最終日(2021年3月予定)まで

Q:無期限でなくなる以外に商品特性の変更はある?
A:配当相当額や金利相当額があること、円建てであること等、その他の商品特性に変更なし。新商品により、対象株価指数との価格差を縮小し、スプレッドのタイト化を図ります。

Q:新商品は新たに口座を作る必要があるか?
A:必要ありません。現在の口座で引続き取引可能。

Q:現在の含み損を、新商品で引き継げるようにしてほしいのだけど?
A: 現行商品の含み損益を新商品に引き継ぐことはできない。約1年半前に通知しているので、期日までに建玉を決済し損益を実現すること。

くりっく株365の現行商品廃止を受けてどのように動くべき?

取り扱い終了の2021年3月まで様子を見つつ、利益が出たら決済を

現行のくりっく株365が2021年3月に強制決済されるといっても、あわてて決済する必要はありません。2021年3月まで時間があるので、それまでに利益が出たところで決済するのがよいでしょう。

その際は買い替えコストや税金の計算も忘れずに!現在のところは新商品に関する新情報発表を待ちながら、様子見の投資家が多いようです。

あわせて他商品への乗り換えの検討を

2年、3年と保有し、その間は含み損を放置して配当金を積み上げる方式の長期保有は、新しいくりっく株365ではできません。同じ戦略で長期投資を行いたいならば別商品への乗り換えが必要です。

株価指標に投資し、長期投資が可能な商品として、たとえば店頭CFDやレバレッジ型ETFがあります。ただし現行商品とまったく同じではありませんので、ご自分でしっかり検討をしてください。

中期投資対象として、新くりっく株365を検討する

1年で強制決済されるとはいえ、買い玉には価格の上下に関係なく配当金がつくのは投資商品として大きな魅力です。今後は最長1年、3か月から半年程度のスパンで売買を行う中期の投資対象として活用を検討してはいかがでしょうか。

くりっく株365の現行上場廃止についてまとめ

最後にくりっく株365の上場廃止について簡単にまとめます。

  • 現行のくりっく株365は2021年3月に取引終了。その時点で建て玉があれば強制的に決済。
  • 2020年9月に、2021年12月リセット付き新商品の取り扱い開始予定。その後は1年に1回、強制的に決済される。
  • 新商品では含み損の繰り越しや、配当金や含み益に対する税の繰り延べ運用ができなくなる。
  • 買い替えの手数料、スプレッドもコストとなる。
  • 長期投資商品としては魅力がなくなる。別商品への乗り換えを検討のこと。今後は中期投資商品として活用を検討。
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